あなたは脚や二の腕をねじった時に肌が凸凹になることはないでしょうか?
その凸凹の正体こそがここで詳しくご紹介していく「セルライト」なのです。
実はこのセルライトは医学的に見た時と、美容業界的に見た時とではその両方でセルライトに対する考え方が少し違ってきます。
もうすでにセルライトについてご存知の方もおられるかとは思いますが、ここでは「そもそもセルライトって何?」と、セルライトについてあまり詳しく分からない方のために、
「セルライトはそもそもなぜできてしまうのか?」、「セルライトの仕組みとできてしまう原因」について、
「医学的な解釈」と「美容業界的な解釈」からセルライトの事を解析していこうと思います。
是非この記事でセルライトについての正しい知識を得て、今後のセルライト対策をして行ってくださいね♪
もくじ
セルライトとは?
ではそもそも「セルライト」とはどういったもののことを言うのでしょうか?
セルライトは、お腹・二の腕・太もも・お尻などによく見られる肌表面の凹凸のことを言い、その凸凹した見た目がオレンジの皮に似ていることから英語では「オレンジピールスキン」と呼ばれたりもします。
このセルライトはなんと日本人女性の約8割以上の方が実際にできていると言われます!
そんなセルライトは見た目の美しさに影響を与えるだけでなく、「冷え」の原因のひとつとも考えられ、私たちの健康、後にはココロまで影響を及ぼすほどの存在なのです。
ではそんなセルライトですが。
実は医学的に見た時と美容業界的に見た時とでは、そのセルライトについての解釈が少し違う解釈をされています。
ですのでまずはその「セルライト」について「医学的解釈」と「美容業界的解釈」とで、それぞれのセルライトに対する解釈や考え方についてご紹介していきます。
セルライトを医学的解釈で解説
まずはセルライトの医学的な解釈から見ていきましょう。
じつは医学的には、あの肌の凹凸は「皮下脂肪が溜まった結果、大きくなった脂肪から分かれた線維状の細胞が皮膚の方に引っぱられた状態になり引き起こされるもの」とされていて、セルライトは普通の脂肪となんら変わらないものだという見方をされています。
つまり簡単に言うと「セルライトも皮下脂肪も同じものであって、“セルライト”と言うものは存在しない」と言う考えなのです。
女性に多く見られるのは、もともと皮下脂肪が多いためであり、これらは病気や異常と見なされていません。
現に、若い女性は女性ホルモンの影響で、男性よりも肉付きが良く、身体が丸くなります。
研究では、大腿部などセルライトが発生しやすい箇所の脂肪とその他の箇所の脂肪で生化学構造の違いはなく、そのような特別な脂肪は存在しないことが確認されているそうです。
では医学的には「セルライトという特別なものはない」という風な解釈をされて居ますが、なぜ「セルライト」というようなものが生まれ、問題視されているのでしょうか?
次は美容業界的な解釈から「セルライト」というものについて解説していきます☆
セルライトを美容業界的解釈から解説
では、医学的には「セルライトというものはない」ということになっていますが、なぜそのような呼ばれ方をし出したのか?
また、美容業界ではセルライトはどのようなものとして解釈されているのかをご紹介していきます。
まず、セルライトは、「Cellule(細胞)+ ite(鉱物)」の合成語としてフランスで生まれたと言われています。
1973年に、ニューヨークのエステティックサロンの経営者であるニコール・ロンサードがセルライトについての本を書きベストセラーになったことから一般に広く知られるようになります。
日本においては、日経産業新聞の1996年の記事でセルライトが紹介され、関係業界やマスメディア、特にテレビの健康番組を通して2000年代以降に日本でも一般に流布するようになったそうです。
美容業界や健康食品業界などの関連業界では、「セルライトは脂肪が変形して固まってしまっているため通常の皮下脂肪に対する対処法では解消できない」とされていて、
マッサージや美容整形手術などの特別な治療や、専用の食品での食事療法が必要とされています。
ただ先ほど説明した通り、医学的立場からは「セルライト」と呼ばれているものは普通の皮下脂肪と変わりないので、
運動とカロリー制限を組み合わせることによる通常のダイエットで皮下脂肪が減少すると、その凸凹の脂肪も減少し目立たなくなるとされています。
セルライトにはできやすい箇所がある!?
「医学的な解釈」と「美容業界的な解釈」からセルライトについてご紹介してきました。
実はそんなセルライトには「できやすい箇所」があるのです。
では「セルライト」は、具体的にどんな部分にできやすいのか?
できやすい部位とその理由についても少しご紹介していきます♪
セルライトは上半身だと「二の腕・お腹」にできる!
セルライトは皮下脂肪のつきやすい箇所にできやすいので、上半身にだと「二の腕とお腹」によくできてしまいます。
二の腕やお腹の脂肪を長年放っておくことで、その脂肪と老廃物がどんどん癒着して塊になり、次第に肌の上からでもわかるくらいに凸凹になっていってしまいます。
ただし、上半身にできるセルライトは見た目上はわかりにくく、肌をねじったりしないことにはその存在がわからないというような人もたくさん居ます。
ですので、「油断していて気づいた時には皮膚の中側でボコボコになっていた…」なんてことも・・・(汗)
そうならないように、できるだけ皮下脂肪は放置せず、普段から運動するなどしてなくすように努力していきましょう☆
実はセルライトは下半身のができやすい!?
皮下脂肪と老廃物が絡み合ってできるセルライトは、実は下半身の方ができやすく、目立ちやすいのです!
できる箇所としては「お尻・太もも・ふくらはぎ」にできやすく、ひどくなると見た目でもしっかりわかるくらい凸凹になってきます。
では、なぜセルライトは下半身の方ができやすく、目立ちやすいのかというと、
その原因として、下半身には老廃物がたまりやすく、脚のむくみなどもあるとさらにセルライトの生成を加速させてしまうからです。
始めは皮下脂肪があるだけでも、それが原因で下半身の血流が悪くなり、どんどん脚がむくんできて、その結果老廃物がたまりやすくセルライトをできやすくしてしまう。
また、そうしてセルライトができることでさらに血流が悪くなり、リンパの流れも悪くなることからむくみも酷くなるという悪循環に陥ってしまうのです・・・
ですので、そんな悪循環を生んでしまう前にセルライトを除去していくことが1番の対策になります。
もしすでにセルライトができてしまっていて、下半身が痩せにくいというような悩みや、むくみが治らないといった悩みをお持ちであれば、
セルライトをほぐすととも、血流アップに取り組みむくみを解消していく必要があります。
また、セルライトを除去していくには、食事や運動といった部分も気をつけながら長期的に改善を図っていくことが重要となってきます。
場合によってはエステに通うなど、根気強くセルライトと向き合い改善に取り組んでいってください。