子供の頃に嫌々宿題をしているうち、足がトントントントン…。
「お行儀が悪いからやめなさい!」と、貧乏ゆすりを注意された経験はありませんか?
『貧乏ゆすり=神経質、悪い癖』と多くの方がマイナスイメージを持っていると思いますが、近年貧乏ゆすりは脚やせや健康に効果的であると注目されているんです!
そんなわけで今回は、貧乏ゆすりの脚やせ効果についてご紹介していきたいと思います!
もくじ
貧乏ゆすりは健康・ダイエットにいいって本当?
アメリカで貧乏ゆすりは「ジグリング」と呼ばれており、変形性関節症のリハビリなどにも取り入れられるなど、医学的にも健康にいいと証明されています。
このリハビリでは、およそ6割の人が軟骨の生成を促す効果があるという結果です。
また、貧乏ゆすりで脚全体を揺らす事によって『むくみの解消、手足の冷えの解消、ストレスの発散』にもなります。
国立長寿国医療研究センターの調査によると、貧乏ゆすりを続けると脚の血行が良くなり、5分間で平均約2℃の体温上昇が見られたそうです。
体温が1℃上がるだけで、免疫力が5〜6倍上がると言われているため、効果は絶大です!
貧乏ゆすりは冷え症予防にも最適!?
貧乏ゆすりを行うことで、ふくらはぎを主とした筋肉を使用するため、脚全体の血行が良くなります。
冷え症は血流の悪化によって起こるため、どうしても心臓から遠い部分である「手先・足先」が冷えてしまいがち。
貧乏ゆすりを続けると血行が良くなり、5分間で皮膚の温度が平均2度上がるという結果があるので、足先の冷え性対策としては効果的と言えるでしょう。
貧乏ゆすりはエコノミー症候群防止の効果もある!
貧乏ゆすりを行うことでふくらはぎの筋肉が縮小し、足腰に滞りやすい血液を心臓へ送り出すことができます。
長時間のデスクワークなど、同じ姿勢を保ったままでいると、血流の悪化によって膝の内側にある血管内で凝固が始まります。
その状態で急に立ち上がったりすると、固まった血液がそのまま体内へと循環してしまい、エコノミー症候群となって最悪死に至るケースもあります。
血管内の凝固を事前に予防できる方法の一つとして、貧乏ゆすりが効果的です。
そもそもエコノミー症候群って何?
海外旅行などで飛行機に搭乗し、長時間同じ姿勢でいるときなどに発症する疾患が、旅行者血栓症(エコノミークラス症候群)です。
この疾患は、動作が少なく長時間同じ姿勢でいると下肢(足)が圧迫され、血流が悪くなり血栓(血のかたまり)ができやすくなり、できた小さな血栓が肺の静脈を詰まらせてしまうことで発症します。
参照:大塚製薬HPより抜粋
簡単にいうとエコノミー症候群とは、飛行機や電車などで同じ姿勢を長時間し続けることにより血流が悪くなり、血栓ができやすくなるという症状のことです。
急に立ち上がった時に呼吸困難などを引き起こすこともあります。
エコノミー症候群の防止のために、ふくらはぎの筋肉が伸縮し、足腰に滞りやすい血液を心臓へ送り返すことができる貧乏ゆすりは医学界からも推奨されています。
血行が促進されることで脚やせ効果にも期待できるので、飛行機では隣の人などに迷惑にならない程度で貧乏ゆすりをするのもいいかもしれませんね。
貧乏ゆすりは股関節の軟骨再生にも役立つ!
貧乏ゆすりは股関節の軟骨を再生する働きもあります。
軟骨には血管がないので、栄養を補給するためには、股関節を動かして刺激を与えるしかありません。
貧乏ゆすりは自然に股関節の軟骨を刺激する運動となるため、股関節の軟骨再生としても効果が得られます。
ウォーキングより効果的!?気になる貧乏ゆすりの脚やせ効果とは!
ウォーキングと貧乏ゆすりではどちらの方が筋肉の運動量が多いかという実験を行ったところ、貧乏ゆすりの方が圧倒的にふくらはぎの運動量が多いという結果が出たそうです。
また、5分間貧乏ゆすりを行うだけで、ふくらはぎが約0.4cm細くなり、4kcal消費するという結果に。
ふくらはぎに特化して考えてみると、ウォーキングよりも貧乏ゆすりの方が効率がいいことが分かります。
もちろん太ももにも効果があるので、脚全体に効果的と言えるでしょう
貧乏ゆすりはむくみ解消にも効果がある!?
貧乏ゆすりを行うことで脚の血行が良くなります。
血流が改善されると、むくみの原因となる余分な水分が血管に流れ込み、むくみの解消に繋がります。
締め付けのあるストッキングや着圧ソックスを履くと、さらに効果UP!
ふくらはぎのむくみで悩んでいる人には、すぐに出来るエクササイズである貧乏ゆすりがオススメです。
夕方に足がむくんでしまい、ブーツが入らない!というピンチは、貧乏ゆすりで解決しましょう!
知らなきゃ無意味!?貧乏ゆすりで脚やせする際の重要なポイントとは!?
無意識的な貧乏ゆすりではなく、意識的に行う貧乏ゆすりは、ふくらはぎの筋肉を収縮させ、血行をよくするため冷え性改善や浮腫の解消、エコノミークラス症候群の予防に役立つといわれています。
無意識に行うものは医学的根拠が乏しいとされているケースもあるようなので、注意しましょう。
貧乏ゆすりで脚やせする具体的な方法とは?
貧乏ゆすりをする際には、両足同時か交互に行いましょう。
かかとから上下する用に行うと周囲に分かりにくいです。
ヒールなどを履いている場合には、コツコツと音がなってしまうことがあるので注意が必要です。
デスクワーク中に行うのであれば、デスクの下だけ履くフラットシューズやスリッパを用意するとサイレントに行うことができます。
家の中で貧乏ゆすりを行う際は、寝る前のリラックスした状態で背筋を正して椅子に腰掛け、爪先を地面に着けた状態で、かかとを上下させます。
5分間程、一定のリズムで脚を動かしましょう。
音楽に合わせてリズムを取りながら行うと、楽しく行うことができてオススメです!
貧乏ゆすりで脚やせ まとめ
貧乏ゆすりは『場所を選ばず脚やせしたり、健康にいい』というメリットがありますが、効果としては一時的なものです。
貧乏ゆすりが癖づいて治らなくなってしまったり、気付かないうちに周りに不快な思いをさせてしまったりしては意味がありません。
毎日脚がむくんでしまって困っている!というようであれば、着圧ソックスや血行を促進できるスパッツを履くという方法がオススメです。